このページには、原作のネタバレが含まれています。
名言集ギャラリー
セブルス・スネイプ
Iconic quotes by Severus Snape
01
Harry Potter, our new... celebritiy.
Sorcerer’s Stone
「ハリー・ポッター、我らが新しい・・スターだね」
映画 賢者の石より
シリーズの中でスネイプがスネイプがハリーに放つ最初のひと言です。
'celebrity' = セレブリティー = セレブは、日本では「お金持ち」という意味で使われていますが、英語では「有名人」「著名人」という意味です。有名人にはお金持ちも多いですが、このように意味が通らない場合もあるのでしっかり覚えておきましょう。
「394ページを開きたまえ」
映画 アズカバンの囚人より
(訳:MORE 4 JP)
体調不良のルーピン先生に代わってDADAの授業をした際のセリフです。ルーピン先生を心配した生徒たちのたくさんの質問をいなして何度も繰り返した '394' が、英語圏のファンダムではとてもおもしろがられ、有名になっています。
02
'Turn to page 394.'
Prisoner of Azkaban
03
'Obviously.'
「ご覧の通り」
不死鳥の騎士団より
(訳:MORE 4 JP)
授業の査察に来たアンブリッジに長年「闇の魔術の防衛術」のポストを志望していることを指摘されたシーンです。'But you were unsuccessful?'「でも採用されなかったの?」というアンブリッジの言葉に対しての返答であるわけですが、10年以上望んだ仕事をもらえないことへの不満、それを生徒(しかもグリフィンドール!)の前で指摘された羞恥、我が物顔で教授たちを審査するアンブリッジへの苛立ち(しかも彼女はDADAの教授でもある!)などが凝縮されて滲み出たこの一言を、私たちが面白がらないはずがありませんでした。スネイプのモノマネをする際には外せないセリフです。
'obviously' は、「明らかに」という意味です。「今こうして魔法薬学の授業をしているんだから見たらわかるだろう」ということですね。最小限の言葉で多くを語る傾向のある彼の名言は、'Always' や '394' のようにひと言である場合が多いです。
Order of the Phoenix
「これほどの時が経ってもか」
「永遠に」
死の秘宝 第33章より
これに関しては何の説明も必要ありませんね。英語圏では、ダンブルドアの 'After all this time?' とセットで引用されることが多いです。
「いつも」という意味の 'Always' がなぜ「永遠に」という訳になっているかに関しては、日本語と英語の視点の違いが関係しています。
「永遠に」という意味の 'Forever' は未来に重点を置き、過去への言及は弱くなります。しかし、'Always' は「これまでもこれからもどの瞬間も」という意味が込められ、ダンブルドアの「これほどの時が経ってもか」という過去についての質問に答えながらも、未来についてもほのめかすことができます。
しかし、日本語の「いつも」ではこれと同じ重さと意味を持たないため、自然かつインパクトのある「永遠に」という翻訳をされたのだと思います。
ただ同じ意味を表す言葉を並べるだけではなく、その言語の特徴とニュアンスを熟知していなければならないので、翻訳はとても高度な技術と感性が必要な仕事ですね。
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